Spiritでより多くのiPhoneユーザに脱獄の門戸が開かれたことで、こんなチープなブログでも多くの方からアクセスいただいているようです。特にCategoriesへの関心が高いようで、散在して分かりにくかったCategories関連の内容をまとめてみました。
ここでは、これまでの細かいバグフィックスなどは取り上げません。エンドユーザの視点から、使い方や機能を紹介させていただきます。
【 追記/訂正履歴 】
2010/06/22:
Categories v2.99.7リリース。
iOS4対応のみ。いくつかの機能は動かないだろうとのこと。iOS4のJBが安定段階に達したら使えるんじゃん?ってことらしいので、このバージョンは俺は見送ることにしました。
2010/06/06:
直接関係ないけど、PkgBackupもバージョンアップされてます。
Categoriesで作成したフォルダは1つのアプリとして扱われます。このためPkgBackupもフォルダをアプリとしてバックアップしていたのですが、これは何故か時間が掛かっていました。
今回のバージョンアップでは、Categories用の設定メニューが追加され、バックアップ処理が非常に高速になっています。
2010/06/06:
CategoriesSB v1.7-1リリース。
・iPadに対応
・フォルダ展開画面の背景画像を、ステータスバー/ドックより前面に出すかどうかをそれぞれ指定するオプション追加。
・フォルダ展開画面でのページ送りは、従来は連続したスクロールのみだったが、SpringBoardのようにページ毎に送れるようにするオプション追加。
2010/05/27:
CategoriesSB v1.6.6-1リリース。
フォルダ
展開画面でスクロールを縦方向に設定してる場合の諸々挙動を改善だってさ。
2010/05/23:
CategoriesSB v1.6.5-1リリース。
さらにiconoclasm対応追加。今回も詳細は割愛。
2010/05/20:
CategoriesSB v1.6.4-1リリース。
iconoclasm対応がメインっぽい。自分は使ってないので詳細は割愛。
2010/05/09:
Categories v2.99.6-1について追記。
フォルダへのアプリ振り分け作業だけの場合でも、Respringが不要のようですね。Respringが必要なのは、フォルダ自体の追加/削除/アイコン変更/フォルダ名変更を行ったときだけのようです。
フォルダの詳細設定(Doc表示設定など)は変更してもRespringされませんでした。
これは操作の手間に関わる非常にに大きな変更だったのに、すっかり確認が漏れてました・・・orz
2010/05/09:
Categories v2.99.6-1がリリースされました。
これまではHidden Icons設定を変更するたびに、いちいちRespringが必要でしたが、これが不要となる修正がなされています。
Hidden IconはそもそもSBSの機能の1つで、SBSでは既にこの修正がなされていました。
Categoriesも合わせてきたようですね。
なにができるの?
iPhoneのホーム画面にフォルダを作成し、アプリアイコンを階層的に整理できます。
この機能は次期OS4.0で実装されますが、こちらは(執筆当時のβ3時点では)階層化が出来ないようです。逆にCategoriesはWEBクリップをフォルダに含めることが出来ません。
このあたりの一長一短をよくご検討ください。
※左:ホーム画面上に配置されたフォルダ。俺のWBの設定上、アイコンの下には何も表示されていませんが、本来はCategoriesで設定したフォルダ名が表示されます。
※右:フォルダを開いた例。背景の壁紙も設定可能です。
Categoriesファミリー?
(2010/06/06現在の最新バージョン)
@Categories v2.99.6-1 (LibHide v2.0.6-1 が同梱さてている、はず(汗))
ACategoriesSB v1.7-1 有料:$1.24
LibHideはJBアプリを作成する開発者の方が使用するライブラリです。
Categoriesと一緒に自動でインストールされるはずですが、もしインストールされなかった場合は、手動でインストールすることになります。Cydiaの設定で「User」としていると、検索にヒットしません。「Developer」に変更するとヒットします。
このライブラリは、Categoriesなどで「Hide」状態になったアプリに対する操作を可能にします。
このおかげで、別々のフォルダに分散したアプリ間でも、連携動作が可能になります。
(RSSリーダアプリからSafariを起動など)
CategoriesSBは必須ではありませんが、CategoriesをSpringBoardベースで動作させることにより、高速かつ便利に機能強化するので、是非導入を検討してみてください。正直、Categoriesだけだど、動作が緩慢で使いにくいと思いますので、俺は導入を強くお奨めします。
CategoriesSBは上述の通り、有料です。またMobile Substrateのアドオンですので、実質、SBSettingが必須となります。
設定
Categoriesのアイコンをタップして、フォルダの追加やアプリの振り分けをしていきましょう。
なお、CategoriesSBはアドオンなので、アイコンはありません。SBSetteingのMoreオプションから、「Mobile Substrate Addons」開き、一覧からON/OFFの設定が出来ます。
@Manage Folders
Categoriesの設定を行います。以降、詳しく紹介します。
ARespring
フォルダの追加/削除/アイコン変更/名称変更の後には、Respringが必要です。最後にタップして設定を反映させましょう。
BHidden Icons
原因は不明ですが、Categoriesを導入すると以下の問題が発生するケースがごく稀にあります。
・正規/JBに限らず、インストールしたはずのアプリがホーム画面に表示されない。
・Categoriesのフォルダに入っているアプリが、ホーム画面にも表示される。
これらは、結果として Hidden Icons 設定の不整合が発生しているためで、このメニューを使って手動で再設定すれば解消します。
Cその他
ヘルプだったり、トラブルシューティングだったり、CategoriesSBの紹介だったり。
機能に直接影響しないオマケメニューです。
フォルダの追加とアプリの振り分け
@フォルダ作成
まずはフォルダを作成しましょう。Manage Foldersメニューをタップすると、既存のフォルダの一覧が表示されます。(初めて設定する時は当然空っぽ)
※フォルダ一覧画面では、後述する「フォルダの階層レベル」に関係なく、すべてのフォルダが一様に表示されます。フォルダの親子関係が分かりづらいのが難点ですね・・・。
右上のEditボタンをタップして、フォルダ編集モードに入ります。
このモードでは、既存フォルダの追加/削除や、フォルダの詳細設定を行います。
フォルダを追加するため、右上のAddボタンをタップしましょう。
フォルダ名を入力するダイアログが表示されます。
なお、フォルダ名は日本語など2バイト文字もOKです。
入力が終わったら、ダイアログのAddボタンをタップします。
なお。フォルダ名はあとで変更可能です。
次に作成したフォルダにアイコンを適用します。
フォルダ用アイコンはCategoriesインストールと同時にかなり数多くインストールされ、種類ごとに分類されて表示されます。また、iPhoneのファイルシステムにアクセスする手段をお持ちなら、自分で追加も(もちろん削除も)可能です。
※追加用アイコンファイル位置
/var/mobaile/Library/Categories/Icons/
以下の左の画像は俺仕様です。Categories標準のフォルダ用アイコンをすべて削除し、Cydiaから拾ったテーマアイコンを流用しているため、1つの分類しか表示されていません。
右の画像は、ある分類の中のフォルダ用アイコン一覧です。ここからタップして、フォルダに適用するアイコンを決定します。
なお、フォルダ用アイコンはあとで変更可能です。
フォルダが一覧に追加されました。
フォルダ名の右側のカッコは、振り分けられたアプリ数を示しています。
また、フォルダ名の下には、そのフォルダのiPhoneファイルシステム上のパスが表示されます。
※フォルダ名やフォルダアイコンの変更は、フォルダ一覧画面が編集モードのときにフォルダ名をタップすることで表示されるダイアログから行います。
Aフォルダの詳細設定
フォルダ一覧の編集モードで、各フォルダの右側の青い矢印ボタンをタップすると、フォルダの詳細設定画面が開きます。
・Apply to All Categories
このメニューをタップすると、「この画面上の設定が、以降追加作成するすべてのフォルダに適用」されます。既存のフォルダには影響しないようです(ごめん、ここ自信なし)。
・Show Titlebar
ホーム画面からフォルダを展開したときに、画面上部にタイトルバーを表示するかどうか設定します。
・Use Titlebar Image
・Use Background Image
タイトルバー、背景に任意の画像を適用する設定です。
これはiPhoneファイルシステムにアクセスし、デフォルト画像ファイルを差し替える作業が伴います。
背景画像のパスは、フォルダ一覧画面の各フォルダ名の下に表示されるパスの「background.png」です。
タイトルバーの画像パスは・・・ごめん分からんm(_ _)m
・Hide Dock
フォルダを展開したときに、ドックを表示するかどうかの設定です。
なお、フォルダはドックにも配置できます。
フォルダをドックに配置し、かつそのフォルダがHide Dock:OFFの場合、フォルダアイコンのタップごとに、フォルダの開閉をトグルできます。
・Animate Open/Close
フォルダを展開するときに、アニメーション効果を付けるかどうかの設定です。
・Scroll Horizontally
展開されたフォルダ画面でも、フリックによるページ送りが出来、1つのフォルダに16個以上のアプリ(またはフォルダ)を振り分けることが可能です。
ここでは、そのフリック方向を設定します。ONで横方向のフリック、OFFでは縦方向です。
・Swipe To Close
展開されたフォルダ画面上で、スワイプ操作をすることでフォルダを閉じるかどうかの設定です。
OFFの場合は、ホームボタンをクリックすることでフォルダを閉じます。
なお、この機能は上記のScroll Horizontallyと連動しています。
- Scroll Horizontally:ON ⇒ フォルダを閉じるスワイプ操作の方向は上下
- Scroll Horizontally:OFF ⇒ フォルダを閉じるスワイプ操作の方向は左右
・Show Comulative Badge
フォルダに振り分けたアプリがバッヂ表示するタイプである場合、そのフォルダのアイコンにもバッヂ表示を伝播させるかどうかを設定します。
バッヂ表示アプリが複数振り分けられたフォルダでは、各アプリのバッヂのトータル数がフォルダに表示されます。
例)
メールアプリ - バッヂの数字:3
AppStoreアプリ - バッヂの数字:1
------------------------------------
両アプリを含むフォルダ - バッヂの数字:4
Bアプリの振り分け
フォルダの作成、詳細設定が終わりました。
フォルダ一覧画面の左上のDoneボタンをフォルダ編集モードを終了させましょう。
フォルダ名をタップすると、そのフォルダに既に振り分けられているアプリの一覧が表示されます。
ここで、アプリの追加/振り分け解除、並べ替えが行えます。
アプリを追加するためには、右上のAddボタンをタップします。
新規に作成したフォルダでは、当然アプリは未登録ですから、次の登録候補アプリ一覧が表示されます。
登録候補アプリ一覧が表示されます。
(既にいずれかのフォルダに振り分けられたアプリは表示されません。)
ここには、既存のフォルダも表示されます。つまり、フォルダの中にフォルダを振り分けることが出来、階層化が可能です。階層化は何レベルでも可能ですが、あんまり深く階層化すると、日常のiPhone操作が却って面倒くさくなると思います。
アプリの振り分けが終わったら、左上のDoneボタンをタップします。
3つのアプリを振り分けてみました。フォルダ一覧でその数が確認できます。
C仕上げ
こうしてフォルダ作成とアプリの振り分けが終わったら、初期画面に戻ってRespringしましょう。これで一連の設定操作は終わりです。
!注意!
Categoriesでアプリを整理した状態で、iPhoneを復元するのはやめましょう!
CategoriesはアプリをHide状態にするため、その状態をリストアすると、アプリアイコンが表示されません!
復元直後は、あらゆるJBアプリがインストールされていない状態ですから、Hide設定を解除することも出来ません。
これは入獄するときに大問題になるため、復元前にすべての標準/正規アプリをフォルダから出した状態でバックアップをとり、復元後にリストアしましょう。
再脱獄が前提の復元の場合は、少なくともCydiaだけフォルダから出しておけば、なんとかなります。
いずれにしても、Categoriesユーザは復元時に相当な手間が掛かることを覚えておいてください。ホントに面倒くさいですよ?マジでマジで。
おまけ
「Recent」という名前のフォルダを作成すると、Windowsでいう「最近使ったファイル」ならぬ「最近使ったアプリ」が自動でストックされていきます(最大16個。それ以上は古いものから消えていきます)。
タスク切り替えアプリを使用していない方は、アプリ間の行き来が楽になるのではないでしょうか。
最後に
冒頭でも触れましたが、フォルダ機能は、iPhoneOS4.0で実装される予定です。
出来れば標準機能を使っていきたいところですが、階層化ができなかったり、1フォルダに12個までしかアプリを登録できないなど、あまり魅力を感じていません。
まだβ版なので、今後強化されるかもしれませんけどね。
便利このうえないCategoriesに「さよなら、ありがとう」と言える日が来るのを期待したりしなかったり。