こんにちは。
久しぶりに長文。
1.きっかけはWiMAXサービスへの加入
俺の部屋は比較的高層階の角部屋で、常に良好な感度でWiMAXの電波を捕らえられます。
WiMAXのベストエフォートは40Mbps。加入していたJcomのインターネット接続サービスと同程度です。
どちらを使ってもほとんど差が無いと分かったので、「じゃあJcomNET解約しよう」と考えるに至りました。
- WiMAXルータならそのまま外に持ち出せる。
iPhoneで遅い3G回線にイラつくことが基本的に無くなるわけです。 - 必要な機器が少なくシンプルに出来る。
JcomNETではケーブルモデムが必須ですし、iPhoneを持っている以上はさらに無線LANルータも必要。
Jcomにも無線LANルータ付きモデムがあることは知っていますが、WiMAXルータよりずっとかさばります。
なによりあの固くて取り回しが不自由な同軸ケーブルが1本減らせるわけで。
2.じゃあHDRも
俺はJcomTVにも加入しています。仕事で帰宅が不規則なので、録画したくてハードディスクレコーダ(以下、HDR)もJcomからレンタルしていました。
ネット接続を見直すにあたり、HDRをブルーレイレコーダ付きのもの(以下、BR-HDR)にアップグレードしたくなってしまいました。
レンタル料も数倍になるし特に必要に迫られた訳でもないのですが、何かこう、生活環境を刷新したい衝動ってあるじゃないですか。ないですか?^^;
3.HDMIじゃん!
Jcomのホームページで、BR-HDRの仕様を確認すると、従来のHDRでは出力出来なかったHDMIに対応しています。
HDRとPCを同じモニタに接続しているのですが、せっかくPCがHDMI出力に対応しているのに、モニタとHDRは非対応。
お陰でケーブルの本数も増え、対処に苦慮していました。
・・・そうだ、モニタも買い換えてしまへっ!
普段、食費以外にほとんど金を使わない俺。 だからでしょうか、一度購買欲に火がつくと一気に大胆になってしまいます。
とは言っても、現実的な判断も抜かりはなく、数万円程度の廉価な「AV機器もPCもHDMIで接続できるワイド液晶モニタ」を購入することにしました。
4.シェフの気まぐれ「ほこりソース・ケーブルスパゲッティ」
常々思っていたんです。排熱のために吸排気するAV機器やPCはほこりの温床。そのまま露出させとくのではなく、AVラックなどに収めるべきだと。
そしてケーブル配線のゴチャゴチャも然りです。漏電してほこりに引火して火事になるケースもあるそうじゃないですか。
今回せっかく電子機器を刷新するにあたり、これらをすっかりスッキリ収められる収納が欲しくなりました。
5.ええのが無いのぉ
AVラック、AVボード、TVボード、TV台・・・いろんなキーワードでかなりの時間を費やして探しました。
条件としては、
- 幅は90cm未満
- 奥行きはBR-HDRが余裕で入る程度
- 高さは、BR-HDR/コンパクトPC/ケーブルボックスが余裕で入る程度
- 内部でケーブルの取り回しが可能なこと
- 天板にケーブルを通す穴があること
俺としては緩い条件だと思っていたのですが、ベストなものがなかなかありません。
これには正直困りました。ぶっちゃけここで妥協するくらいなら、モニタ購入やBR-HDRへの変更などすべて白紙に戻してもいいと思いました。
せっかく刷新するのですから、より理想に近い環境にしたいですしね。
6.どぅー・いっと・ゆあせるふ
そこで考えを改めました。理想に近いものが無いなら近づけてしまえばいいと。そう、オーダーメイドのTV台です。
さっそく検索してみると、けっこういろんなオーダーメイド工房がありました。そのうちの一つに相談。「低価格」を売りにしている工房です。
- デザインにあまり拘りはない
- 上述の条件さえ満たしていればいい
といった内容で見積もりを依頼しました。 結果は・・・6万円〜。
「低価格」の謳い文句に過剰な期待をしてしまったようです。そりゃそうだよね・・・量産の利かない一点モノだし・・・。
ここでまた心が折れそうになりましたが、「フルオーダーするから高いのだ、既製品に数カ所だけ加工できればいいのだ」と気持ちを立て直します。
施したい加工は、天板に穴をあけることと、棚板の奥にケーブル取り回し用のスリットを作ること。
うん、思えばこれだけのためにフルオーダーはバカバカしいや。 自分でやっちまおう!
7.己の限界を知る
しかし、日曜大工などしたことの無い俺。 やりたい加工をどんな工具でどんな方法でやればいいのか見当もつきません。
いつもの通りネットで検索してみると、だんだん現実が見えてきます。 にわか素人が出来る加工ではない・・・と。
天板にはキレイな円で穴を開けたかったのですが、これには「自在錐」という今まで聞いたこともない工具が必要だとか。
不可能では無いにしろ、慣れぬ者がいきなり挑戦するものでもなさそうです。 俺ってつくづく何もできないダメな男よなぁ・・・orz
8.捨テル神在レバ 拾ウ神在リ
ほとんど自暴自棄でした。やぶれかぶれで相談したんです。ネット上の、とあるDIYコミュニティに。
こんな加工をしたい。でも素人には難しそうだ。加工してくれるところはないだろうか、と。
すると3人の方が反応してくれました。 一人で鬱々と悩んでいるところに、どんなアドバイスであっても戴けるだけで嬉しいものですね。
そのうちの1人の方が「うちに持ってきます?」と気さくに声を掛けてくださいました。
きっとプロの方から見れば、取るに足らない簡単な(それこそ素人の日曜大工レベルくらいの)加工なのでしょうけど、それを承知でなお、引き受けてくださると・・・。
無論、抱きつきまし・・もとい、飛びつきました。
その方はお店の内装などを手がけるお仕事をなさってる方で、ホームページを教えてもらい見てみると、多くの人が知っている名だたるビッグネームがクライアントに名を連ねています。
えぇ・・・マジでいいの? こんなケチな作業をお願いしちゃっても? 恐縮しきりでしたが、本当にびっくりすることが、もう少し後に控えていようとは・・・。
9.鼻水出た
加工の目処が立ったので、条件に比較的近いと踏んでいたTV台を発注。ニトリです^^;(いや苦笑することでもないか。ニトリさん、ごめん!)
その後、内装屋さんと日程を調整し、車の無い俺はタクシーで工房に天板と棚板を持ち込みました。感謝の意も込めて菓子折りも持参。
目の前で加工作業も見せてもらいました。やっぱり素人の俺には無理だよこれは・・・^^;
小1時間ほどで完了し、帰りには車まで出していただいて、もう本当にお世話になりっぱなし。
完成したTV台の写真を添付し、メールで改めてお礼を伝えました。
実はこの方、福島県のご出身で、避難所に工房謹製のメッセージミラーを届けにいくというお話を聞いていました。
返信メールによると、メッセージミラーは被災地支援活動をしている同じ町内のCAFEに預けたということで、そのCAFEのブログを教えてくださいました。
さっそく見てみると、おぉ、工房で俺も見せてもらったメッセージミラーが記事になってます。
ほうほう、「このメッセージミラーを制作された渡部さんは、東急ハンズの指のマークをデザインされた方で・・・」。
え゛・・・・え゛〜〜〜〜〜〜〜!
そ、そんなすごい人に俺はなんてちっちゃい作業をお願いしてしまったのだっっっっっ。マジで出ました。鼻水。
10.最後に
そんな俺が渡部さんのご厚意に対して出来る恩返しは、渡部さんの工房をそしてメッセージミラーを宣伝することだっ。
というわけで、今回お世話になったのは、
お店やショールームなどの内装を手がけるほか、さまざまなオリジナル作品も制作されています。
そんな作品の中、社長の渡部さんイチオシの作品が「メッセージミラー」です。
鏡の中を電子掲示板のようにメッセージが流れるもので、現在、特許申請中とのこと(帰りの車の中で特許庁への不満も聞いたっけ^^;)。
メッセージは携帯電話の赤外線通信を利用して簡単に変更可能。お店のトイレなんかに設置するもよし、一般家庭で伝言板としてもよし、用途はいろいろ考えられます。
11.「最後に」の最後に
今回、俺のケチな依頼を受けてくださったのは、あくまでも渡部さんのご厚意です。
この記事を読んで、今回程度の小さな加工依頼を俺も!私も!と渡部さんにお願いして、お仕事の邪魔をするようなことは断じてお控えください。マジで。
逆にこの記事を読んで、渡部さんに大きな仕事を依頼されるのであれば、書いた俺も本望です。
※「「最後に」の最後に」の最後に
完成した俺の新AV/PC環境・・・・w
ケーブルの露出を極力抑えることができました☆