こんにちは。
なんでこんな基本機能が今までなかったのか・・・。 というのが素直な感想です。
タスク管理サービス「GQueues」のWEB版にようやく検索機能が追加されました。
できること
基本的には全文検索となります。 アルファベットの大文字/小文字は区別されません。
タスク名、タグ名、ノート内容などに検索キーワードをすべて含むアイテムが検索されます(=論理積(AND)検索)。
ただし、完了したタスクは対象外のようです。 完了したタスクを検索したい場合は検索オプションを指定します。
検索オプション
オプションを指定することで検索範囲に制限をかけ、より正確な検索が可能です。
オプションで指定可能な項目は以下です。
- カテゴリ名またはキュー(最上位タスク)名
- タスク名
- ノート内容
- ノートの有無
- タグ名
- タグの数(※)
- アサインメンバー
- アサインメンバーの数(※1)
- タスクの期限
- タスクの期限の有無(※1)
- タスクの作成日
- タスクの完了日(※2)
- 完了タスク(ただしアーカイブされていない)(※1)
(※1)印の項目は、検索オプションダイアログからは指定できない項目です。 検索クエリとしてキーボードから直接入力します。
検索クエリの詳細は公式サイトの説明を参照してください。
(※2)タスク完了日を検索すると、自動的に「Archived」ビューが表示されます。
GQueuesのデフォルト設定では、サブタスクを完了させてもアーカイブされません。
親タスクの完了と同時にアーカイブされます。
したがって、「今日完了させた一部のサブタスク」を検索したい場合、検索後に「Active」ボタンをクリックする一手間を加えないと、意図した結果が得られません。
上述のように完了日を問わず完了したタスクを抽出するオプションもありますが、完了日を指定できないだけに、これまた意図した結果が得られません。
GQueuesの設定を変更し、「サブタスク完了=即アーカイブ」した場合はこの限りではありませんが、私としては親タスクが完了するまではサブタスクはすべて「見えて」いてほしいので、この検索制限はちょいと厄介です。
以下の演算子を指定できます。
- AND
- OR
- NOT
- =
- >
- >=
- <
- <=
特に日付項目に対しては、演算子と組み合わせて検索当日を基準とした変数も指定できます。
- Date Completedに「>= [-30 days] 」と入力。
→30日前までに完了したタスク - Due Dateに「< [+14 days]」と入力。
→2週間以内に期限切れとなるタスク - Due Dateに「= [today]」と入力。
→今日が期限であるタスク
基本的に各項目は論理積(AND)検索されます(タグ名 AND タスクの期限)。 これを論理和(OR)検索したい場合はやはり検索クエリをキーボード入力する必要があります。
検索クエリの詳細は公式サイトの説明を参照してください。
プレフィックスあいまい検索(検証できず)
公式FAQによるとチルダ(~)と組み合わせることで、あいまい検索が可能とのこと。
例) 検索キーワード=「~ipad」
検索されるタスク
- iPad
- iPads
動作を確認するために実際に検索してみましたが、上述の検索結果は得られませんでした(´・ω・`) (iPadだけがヒットします)
逆に「~iPads」と検索すると、上述の結果が得られました。
ちゃんと機能しているのかよく分からない仕様です。
追記:
いろいろ試した結果、以下のように結論づけました。
「英単語として意味のある単数形/複数形をあいまい検索できる」
「複数形と見なせる英単語の単数形もあいまい検索できる」
「iPads」は固有名詞を無理矢理複数形で表現した文字列であり、英単語として意味を持たないので、「~ipad」キーワードでは検索できません。
同様に、「go」「gos」「went」に対して「~go」キーワードで検索をかけても、「gos」なんて英単語は無いので検索できません。「went」は過去形なので検索できません。
逆に「ipads」は末尾にsが付いているので「複数形っぽい」とみなせます。
したがって「~ipads」キーワードで「ipad」「ipads」が検索できます。
同様に「gos」も「複数形っぽい」とみなせるので「~gos」キーワードで「go」「gos」が検索できます。
結局、末尾にsを付けて複数形を表現する意味のある英単語においてのみ使える機能だと言えそうです。
検索条件のスマートキュー化
検索条件はスマートキューとして保存可能です。
したがって今回の検索機能追加は、実質的にスマートキューの強化と言えます。
追記:
ちなみに検索条件の保存で作成したスマートキューはiOSアプリでは使えません。Androidアプリではどうなんでしょう?
公式Forumにもこの点にユーザの関心が集まっています。
検索クエリが複雑なだけで、従来のスマートキューと大差ないはずなのでいずれ使えるようになると期待しています。
日本語検索に少し難あり?
アルファベットと日本語を両方含む検索条件で、意図した検索結果にならないケースがありました。 基本的に論理積(AND)検索であるはすなのに、アルファベット部分と日本語部分の論理和(OR)検索される挙動です。 再現したりしなかったりだし、検索結果が「漏れる」ことは無いので実害は少ないと思います。
そういえばご本家Googleのカレンダーでも似たような現象が再現するケースがあります。
日本語を扱うのって難しいのかしら?
利用制限
残念ながら検索機能は有料アカウントのみに提供されます。
無料アカウントユーザには2週間だけ開放されるようです。
まとめ
以前、ToodledoとGQueuesを比較した記事において、
- ユーザ定義ビュー(スマートキュー)の条件指定の柔軟性
- タスクの検索
といいう点でToodledoの圧勝という結論に至りました。
c.f. 【タスク管理】GTDに本腰入れてみっかA
今回の検索機能追加(およびスマートキューとしての保存機能追加)により、ようやくToodledoの背中が見えてきた感じがします。
おまけ
これまで従来の作成ダイアログで設定していた「☆HotList」というスマートキューを、検索条件の保存という形で再作成してみました。
「☆HotList」は「いま現在注目すべきタスク」として以下のいずれかのタスクを抽出するように設定していました。
- 「次にやること(!!NextAction)」タグが付与されたタスク
- 「仕掛り中(!Active)」タグが付与されたタスク
- 「待機中(!Waiting)」タグが付与されたタスク
- 今日までに期限を迎える未完了タスク
これを検索クエリで表現すると以下のようになります(たぶん・・・)。
tag:(!!NextAction OR !Active OR !Waiting) OR dueDate<=[today]
システム屋の末席に座るものとしては、ダイアログよりこっちのほうが分かりやすいです。
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