こんにちは。
自宅デスクトップPCはわりと早い段階でWindows10に無償アップグレードしたのですが、ノートPCは面倒くさくて後回しにしていました。
これは、そろそろ無償アップグレード可能な期限も迫り、重い腰を上げたところでハマってしまった備忘録です。
なお、ここで挙げる問題とは、PanasonicのLet's Noteシリーズ固有の問題ですので、他メーカ、他機種のユーザさん達にはほぼ無関係な内容です。
強いて応用が利くとすれば、
「Intel(R) Dynamic Power Performance Manager」
というドライバがインストールされている機種において、Windows10アップグレードのヒントになるかもしれません。
そもそもWindows10アップグレードそのものが開始できない問題も発生しましたが、デスクトップPCと同様でしたので同じ手法でですんなり解決。
今回ハマったのはアップグレード開始後のことです。
上記に挙げたIntel製のドライバ(以下、Win7用ドライバ)が、Windows10と互換性が無いので削除せよ、と指示されアップグレードが中断されてしまいました。
その場で削除するボタンも表示されるのでクリックしてみますが、今度は「アンイストールに失敗した」とのメッセージ。
しかたなく一旦アップグレードを中止し、コントロールパネルの「プログラムと機能」から手動でWin7用ドライバを削除しました。
ところがアップグレードを再開してみても、まったく同じ症状が出て一向に進みません。
さあGoogle先生の出番です。
以下、2つの情報を得ました。
Microsoft公式フォーラム
http://goo.gl/Qrlx2S
櫻庭政夫さんのメモ
http://goo.gl/UKYuAE
いずれもPanasonicのダウンロードサイトから、Windows8アップグレード用のドライバ(以下、Win8用ドライバ)を取得して解決に至ったとのことです。
(つまりこの問題、今回のWindows10アップグレードどころか、Windows8アップグレードの時点でも発生していたんですね。)
私もこれらに倣って手順を踏んでみますが、全然解決しないよ・・・。
Panasonic ドライバダウンロード
http://goo.gl/lTExYT
櫻庭さんのメモでは、Win7用ドライバをアンインストールしても何らかの情報が残ってしまい、アップグレードでその情報を読んでしまうのではないかと推測されていました。
Win7用ドライバ自体は削除できているので、情報が残るとすればレジストリでしょう。
そこで、Win7用ドライバ名をレジストリ上で検索してみました。
ええ、出るわ出るわ・・・
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0013
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0026
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0035
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0036
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0037
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0038
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0039
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0046
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E97D-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0052
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\48df9d60-4f68-11dc-8314-0800200c9a66
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3400\2&daba3ff&1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3402\0
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3403\0
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3403\1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3403\2
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3403\6
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ACPI\INT3404\0
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\PCI\VEN_8086&DEV_0103&SUBSYS_833810F7&REV_09\3&11583659&0&20
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\PCI\VEN_8086&DEV_1C24&SUBSYS_833810F7&REV_04\3&11583659&0&FE
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\ETMService
私のノートPCでは以上のレジストリキーにしっかりWin7用ドライバ名が残っていました。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSetは、現在適用されているドライバ等々の情報ですのでやはりアップグレードでこれらを読んでいたと思われます。
要はこのCurrentControlSetからWin7用ドライバ情報を削除すれば良いわけですが、さすがにSYSTEMキーを弄る勇気はありませんので手動削除は見送りました。
次に考えたのが、Win8用ドライバの利用。
先に挙げた2つのサイトは、いずれも
「Windows8アップグレード用ドライバのセットアップパッケージに含まれる『削除用ツール』を使う」
という方法を取っています。
私の場合、この削除用ツールが上手く機能しなかったわけで、じゃあ
「Win7用ドライバは削除したんだから、Win8用ドライバはインストールできるんじゃね?」
「そのうえでアンイストールすればレジストリからも綺麗に消えるんじゃね?」
↓
「つまり、レジストリ情報を上書きしてから消せばいいんじゃね?」
と発想するに至り、さっさく実行。
改めてレジストリを確認してみます。
おお!Win7用ドライバ名はすっかり消えてるで!これでWindows10アップグレード可能なはず!
果たしてアップグレードは粛々と進み、我が家のノートPCもWindows10になりましたとさ。
余談:
なぜ今、ノートPCのアップグレードを行う気になったか。
某アーティストの新しいアルバムがダウンロード販売せずCDでのみ発売されました。
我が家の光学ドライブはノートPCにしかなく、せっかく久し振りにノートPCを引っ張りだしてきたのだからWindows10アップグレードもやってしまおうと思ったのでした。
疲れたのでCDのリッピングは明日にしよ・・・おやすみなさい。
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