散々話題に挙げている「白カビ熟成ソーセージ」、誰も見ていないブログで意味無しであるがようやくお披露目。
ご覧のとおり、無骨な形がいかにも工業的でない手作り感を醸し出している。袋から出した途端、カマンベールチーズのような臭いが鼻をくすぐる。切り口はまさに熟成した肉の色。脂身や香辛料(胡椒?クミン?)の粒が確認できるので、サラミ・ソーセージなのだろう。そして最大の特徴である白カビ。カマンベールチーズと同じカビだそうで、ペニシリンを抽出する元となるものらしい。だから口にしても問題なし。
白カビは肉に直接付着しているのではなく、腸袋の外側から付着させているようだ。今さらりと腸と書いてしまったが、腸詰なのだから腸だろうと勝手に想像しているだけ。実際にはまるで紙みたいな質感で口当たりも悪いので、俺は剥いて食べることにしている。
ただし注意。剥いた腸(と思っているもの)を常温で放置しておくと、カビかその他の雑菌か分からないがともんでない異臭を放つ。臭い対策を施したうえで、早いうちにゴミ集積所まで持っていってしまおう。
肝心の味は、熟成肉ならではのまろやかにして深い旨み、そしてチーズのような香り、さらに香辛料のピリリとした刺激。まさに組み合わせの妙。鼻から抜ける臭いで一粒で二度美味しい。
赤ワインと合わせると良いという情報を得たが、ワインが嫌いなのでビールと合わせてみたが、むしろこっちのほうが良いんじゃないか?
ちょっと高いビールにものすごく高いソーセージ。薄給サラリーマンには贅沢すぎる晩酌となったが、費用対効果は抜群。たまの贅沢に乾杯!