こんにちは。
「朝目覚めたらRSSリーダーの記事リストが最新化されている」をActivatorで実現した記事を4年前にも書きました。
4年が経ちiOSのJB環境もすっかり刷新されたので、以前の設定では実現不可になり新たに練り直すことにしました。
準備するJB Tweaks
Activatorのスケジュール機能が設定の要ですが、その前に乗り越えなくてはならない問題があります。
Activatorがせっかく自動で動こうにも、パスコード/TouchID/FaceIDでロックされているとそれを乗り越えられません。
この問題を回避するためのTweakはいろいろ考えられますが、私の場合は以下のTweakを準備しました。 4年前には別のTweakを使っていましたが、iOS11JBでは使えなくなっているので新たに探す必要がありました。
なお私はiPhoneX/iPhone6の2台持ちで、iPhone6のほうは自宅でのみ使用するのでかなり大胆な使い方が出来るという前提があります。
- QuickUnlock(iOS11)
ロックスクリーンそのものを回避するというTweakです。
パスコード/TouchID/FaceIDの回避自体が不要となりますので誰でもホーム画面が開けちゃうという恐ろしいものです。
ただし欠点があります。 ロックスクリーンに何かしらの通知バナーが残っていると機能しません。
私のiPhone6ではこれを使っていますが、そんな恐ろしいもん使えるかい!という方には代替として以下の有料Tweakもあります。
- IntelligencePass(有料)
指定時間帯・指定Wi-Fi接続中など、さまざまな条件下でのみパスコード/TouchID/FaceIDを回避するTweakです。
今回の目的は就寝中にRSSリーダーアプリを自動起動することですから、時間帯の指定が分かりやすいでしょうか。
普通に使用する分には期待通りに機能してくれるのですが、Activatorのスケジュール機能から使うとパスコード回避が出来ないことが分かりました。
う〜ん・・・まさかの罠。
- PassBy(無料)
本来はパスコードの代わりに動的に変化させるコード(マジックコードというらしい)を使ってセキュリティレベルを上げようという機能がメインのようです。
パスコード回避も可能で、上記のIntelligencePassより指定条件は限定されるものの、以下の条件下でパスコードを回避させることが出来ます。 - 無条件(つまり問答無用でパスコード回避)
- 指定Wi-Fi接続中
- Bluetooth接続中
また寝てる間に自動起動してくれるのは良いのですがディスプレイが明るくて起きちゃうという問題を回避するために、私は以下のTweakも使っています。
Activatorでも画面の明るさを下限にまで下げられますが、私はそれでもまだ明るいと感じてしまいます。 なので標準の下限値で余裕で寝てられる方には不要です。
- Dim
画面の明るさの標準の下限以下にまで暗くすることが出来るTweakです。
Activatorにも対応しているところがポイントです。
私個人の設定ポイント
私個人の設定でポイントとなるのは、就寝直前のiPhoneの状態が以下のようになっていることです。このまま寝落ちすることも度々。
- ディスプレイの明るさをDimで標準下限値以下に暗くしてある。
- Night Shiftを手動で有効にしている。
今回はせっかくいろいろ自動で動かすので、朝目覚めたらこれらもすっかりオフられている状態にしたいのです。
Night ShiftはiOS標準機能で時間帯指定が出来ますが、開始時間まで縛られたくないので、私は手動モードで使っています。
Activatorの設定
さていよいよActivatorの設定です。
ここでのポイントは2つ。
- ディスプレイの自動明るさ調整を有効にしていると結局明るくなってしまうので、一連のフローの前後で自動明るさ調整をオフ→オンにしています。
- 自動起動させたアプリが読込みを開始するまでに少し時間を要する場合があるので、次のタスク発動前にインターバルを設けています。
Activatorでこれが出来るようになったのは嬉しいですね。
余談になりますが、Activatorアクションの中に「Clear App Switcher」というものがあり、これをフローに組み込めば自動起動の痕跡を完全隠蔽出来る・・・!と期待したのですが、私の環境ではこのアクションを使うとリスプリングが発生してしまうので断念。
まあ完全隠蔽とか誰に対して必要なの?と思い直し、忘れることにします。
そんなこんなで出来上がったフローが以下です。
念の為、上から順に何をしてるか書き出してみます。
- 明るさの自動調整をオフ
勝手に明るく調整されるのを防ぎます。 - Dimをオン
ディスプレイを限界を超えて暗くします。 - ディスプレイの明るさを0%にする
Dimのオンとの組み合わせでほぼ真っ暗になります。 - 自動起動させたいアプリの羅列
それぞれ次のタスクまで5秒間のインターバルを設けています。 - ホーム画面に戻る
- Night Shiftをオフ
- ディスプレイの明るさを50%にする
50%という数値は私の感覚なのでここはご随意に。 - Dimをオフ
- 明るさの自動調整をオン
- スリープ
実際の動きを録画してみました。
十分暗く見えますが録画では明るさ0%の効果が無視されているようです。
実際はもっと真っ暗でおぼろ気に何か動いてるかな?と確認出来る程度です。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
おまけ
パスコード回避のためのTweakを3種類ご紹介しました。
いずれも一長一短で、ことActivatorからの自動起動においては思うように動かなかったのですが、PassByが先日のアップデートで11.4に対応して、私のiPhoneX / iOS11.4β3 で想定どおりに動作することを確認できました。 なーんだ、上手く動かなかったのは11.4が未対応だっただけか・・・。
また、FastUnlockXなどの「ロック解除後のスワイプをスキップ」するTweakと組み合わせることで、Activatorのスケジュール機能からRSSリーダアプリの自動起動も出来ました。
ってか、有料のIntelligencePassは相変わらず想定どおりに動いてくれない・・・。
なんか設定を、いや、そもそもTweakの趣旨を私が勘違いしてるのかなあ?
とりあえず、PassByを使うことでこの記事の目的は果たせたので結果オーライです。
.