こんにちは。
Microsoft SkyDrive のローカル同期対応、Google Drive のローンチなど、またにわかにオンラインストレージサービス界隈が賑やかになってきましたね。
上記2つのビッグネームなサービスを早速試してみたので、Dropbox との比較を交えつつレビューしてみたいと思います。
相変わらず薄っぺらい情報だけで検証してますので、あまりアテにしないでね♪
現在のメインサービスである Dropbox では50GBを$99/年で契約しています。
ぶっちゃけ50GBは持て余してしまっているので、もう少し小さなプランでもいいのかなと思っています(Dropbox には50GB以下の有料プランはありませんが)。
下記にお値段の比較をまとめてみました。 月額制の料金体系のサービスは年額に換算してあります。 またドル建ての Dropbox と Google Drive は2012/04/28現在のレートで円換算してあります。
| FREE | 20GB | 25GB | 50GB | 100GB | 200GB |
Dropbox | 2GB | - | - | - | 7960円 | 16000円 |
SkyDrive | 7GB | 800円 | - | 2000円 | 4000円 | |
Google Drive | 5GB | - | 2400円 | - | 4800円 | |
こうしてみると Dropbox はアホみたいに高いですね。 っていうかむしろ Microsoft や Google の企業パワーにはさすがに敵わないと言ったほうが正確でしょうか。
面白いのは Google Drive の料金体系。 固定容量ではなく追加容量単位で売るという方法です。 25GBずつ追加するプランでは2400円ずつ加算されるので、25GBプラン×2=50GB を契約すると4800円ですが、同じ値段で100GBプランが存在するという・・・。 安さで言えば上記のとおり、Microsoft SkyDrive が圧勝ですね。
2012/07/11追加:
上表にDropboxの料金改訂を反映しました。
ファイルの参照/編集
SkyDrive と Google Drive はWEB上でOfficeドキュメントの作成/編集できる点が大きな強みです。 DropboxはWEBではほぼ参照するだけですしね。
特に SkyDrive は慣れ親しんだ Microsoft Office 文書がそのままWEBで編集できてしまいます。 これはビジネスシーンではかなり強力(ただし Office 2007 フォーマットです)。
Google Driveでは、Microsoft Office 文書は Google Docs フォーマットにコンバートすることで参照も編集も最適化されます。 Windowsマシンにこの Google Docs フォーマットのファイルを同期させることが出来ますが、中身はWEBリンクです。 Windows上でこのファイルを開こうとすると、ブラウザが起動されGoogle Docs 編集ページが開かれます。
逆に Dropbox で普通に参照可能な(編集は不可)プレーンテキストファイルは SkyDrive も Google Drive も難があります。 こういう細い点での一長一短は悩ましいですね。
同期パフォーマンス
同期パフォーマンスは三者とも大きな差異はありません。
ローカルで追加/編集した内容は、若干のタイムラグを経てサーバに反映され、各WEBサイトで確認出来ます。
逆にローカルに自動ダウンロードする処理においては、Dropboxに少し分があるような気がします。 特に SkyDrive は少々「待たされる」感があります。 と言っても、ほんの数秒差なんですけどね。
同期フォルダの限定
Dropbox と Google Drive では、ローカルドライブに同期させるフォルダを限定できます。 オンラインストレージの利点の一つとして、異なるデバイス間で意識することなくファイルが同期される点が挙げられますが、プライベートPCと仕事用PCでは必要なフォルダも異なることが多いでしょう。 まさか職場のPCにエロ動画プライベートビデオを同期させるわけにもいきますまい。
またこの問題はローカルドライブの容量にも影響します。 同期フォルダ限定機能の無い SkyDrive では、例えば100GBプランで容量ギリギリまで使い倒している場合、これらを問答無用で同期しようとするため、ローカルドライブにも同じスペースが必要になります。 昨今のパソコンは大容量化が進んでいるので100GBは余裕で確保できるでしょうが、そのパソコンでは使わないことがハッキリしているファイルのためにスペースを考慮するのはストレスです。
その他特記すべき機能
SkyDrive は同期しているマシンに対して、WEBから(ほぼ)フルアクセス出来ます。 もちろんセキュティチェックが必要ですが、ご覧のとおりCドライブはもちろん、システムフォルダまで覗けちゃいました。 コワイコワイ・・・。
Dropbox の人気が高いのはその機能はもちろんですが、連携サービスが豊富で、応用範囲が広いことも大きな理由の一つだと思います(数多のモバイルアプリとの連携が分かりやすい例かと)。 これはけっこう大事なことで、サードパーティ参加によりユーザが増えること、そしてそれにより収益が上がりサービスが安定することは、運営側/ユーザ側双方に大きなメリットを生むと考えます。 SugarSync がイマイチぱっとしないのは、こうしたサードパーティの参加が少ないからではないでしょうか。 サードパーテ側にしてもユーザの多いサービスをターゲットにしたほうが良いので、その差はますます開いていくばかり。
2012/04/28現在においては、Microsoft / Google という巨人のサービスと言えど、連携サービスの豊富さは Dropbox に及びません。
俺が SkyDrive も Google Drive もまだメインにしない理由はズバリこの点です。
これまで Dropbox に築いた”利用環境”も含めた資産をみすみす手放すだけの価値を、SkyDrive や Google Drive に見いだせないのです。
とは言え、あっという間に逆転されるでしょうね。 その時は俺も移行しようと思っています。
そして価格差も影響して Dropbox はかなりの苦境に立たされることになるのではないでしょうか。
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posted by Huwy at 05:05
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